光明養護学校
 授業や部活動など、学校生活の1日を紹介しています

 

校内見学

 高等部の生徒は約60人。学年を超えた交流があるので生徒はみな友達同士です。なかでもIVグループとVグループの仲間は、互いに協力しながら楽しく学んでいます。普段の授業のほか、社会経験を積むための校外学習や放課後の寄宿舎の様子ものぞいてみましょう。

   => 校外学習
   => 放課後の寄宿舎

授業(高等部の一日)

 
 通学バスの中も段差がなく、車椅子でも乗り降りしやすいように設計されています。

 光明養護学校の朝は13台のスクールバスの到着から始まります。

 8時半過ぎから続々と専用ブリッジに入ってきたバスには子どもたちが10人前後ずつ乗っていて、迎えに来た担当の先生と一緒に教室まで移動します。車椅子が何台も行き交う校内は、まさに朝のラッシュアワー。そんな中、高等部の子どもたちも元気に登校してきました。


朝のクラスミーティングでその日のスケジュールを確認。

 

 この日の高等部の時間割は1時間目が英語、2、3時間目が選択科(好きな科目を選んで学ぶ)、その後、給食を食べて、1時半に下校します。

 朝9時からのクラスミーティングは学年ごとに行われます。まず出欠と今日1日のスケジュールの確認から始まり、今月の歌を歌って10分ほどで終了。次にIグループからVグループに分かれて、9時15分から英語の授業を受けます。


英語で手紙を書くのは大変。でも一生懸命気持ちを伝えます。

 Vグループの様子をのぞくと、英文で手紙を書く勉強をしているクラスと、英語のテキストを読むクラスに別れて授業が行われていました。 「辞書をひくのはすごく大変」

 と言いながら、手紙文を書いていた中村如雄(ゆきお)くん。ニュージーランドの中学生に宛てて、自己紹介、趣味、日本についてなどの英文を50分の授業時間の中で丁寧に仕上げていました。


 
マフラーを上手に織り上げていきます。 

 次の授業科目は選択科です。手工芸科、作業科、パソコン科の中から、生徒たちは自分の興味に合わせて自由に選択ができます。

 
 桜の木の幹を使って、ペン立てづくりに挑戦です。

 手工芸科のクラスでは、機織り作業の真っ最中。生徒がそれぞれ好みの色合いで糸を組み合わせ、手を使わなくても織物が作れる専用の機織り機を操っています。こうして織り上げた味わいのある布は、マフラーやカバンなどの作品に仕上げています。また原毛からフエルトを作ったり、ビーズアクセサリーに取り組んだりと、様々な手芸を楽しんでいます。


 モノ作りは楽しい!

 作業科では木工に取り組んでいます。この日は桜の木の枝を数センチの長さに切って、ペン立てを制作していました。堅い枝を万力で固定して、一生懸命にノコギリを引いていたのはIVグループの吉村敏久くん。

「切ったり、作ったりするのが楽しいので」

 とニコニコ顔。これまでに作ったのはコースター、ネームプレート、額縁、キーホルダーなど。できあがった作品は家へ持って帰って、家族にプレゼントしたり自分で使ったり。自分で頑張って作った成果がはっきりした形で残るので、生徒たちに人気のクラスです。


 午前中の授業が終わると、生徒たちは学年ごとに分散し、それぞれの教室で給食を食べます。校内にある調理室で作られた食事が運ばれてくると、おいしそうな匂いが室内に流れてきます。この日のメニューは牛乳、菜飯、おでん、エビと野菜の梅肉合え。食事は生徒たちの一番の楽しみですが、体に障害があるために、噛んだり、飲み込んだりすることが難しい生徒もいます。そういう子どもたちのために、担当の先生が食べ物をハサミで小さく刻んだり、ミキサーで細かく砕いて、食事が取りやすくなるような工夫をしています。また手が不自由な子どもには、先生がスプーンなどで少しずつ口に運んで、食事の手伝いをします。

 昼食が済むと、この日のスケジュールは終わり。生徒たちはまたスクールバスに乗って、それぞれの自宅へと帰ります。





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