光明養護学校
 学校の場所や歴史、設備を紹介しています

光明(こうめい)養護学校について

 養護学校とはどんな学校でしょう?東京・世田谷区にある光明養護学校には体や心に障害を持つ190人の生徒たちが通っています。校内は賑やかな声で一杯。障害に負けず元気に学習している生徒たちの様子を、高等部の学校生活を通して見てみましょう。

    

光明養護学校について

 
  2002年に創立70周年を迎えた光明養護学校。

 東京都心から電車で20分ほど。静かな住宅街の一角にある2階建ての白い校舎が光明養護学校です。

 養護学校は身体や精神に障害のある子どもたちのための教育施設で、全国に818校あり、約8万人の子どもたちが通学しています。光明養護学校は1932年に設立され、日本でもっとも歴史のある養護学校のひとつ。現在は小学部、中学部、高等部を合わせて約190名の生徒たちが、通学バスや自家用車、電車、車椅子などで通っています。


 
中庭のベンチでひと休み。友達と語らう楽しい時間です。

 この学校の生徒たちは脳性マヒ、筋ジストロフィー、染色体異常などの様々な疾患を持ち、視力や聴力に障害のある場合も少なくありません。校内ではきめ細やかな指導体制のもと、食事介助などの生活援助を受けながら、授業、体育祭、修学旅行、校外学習など様々な行事に参加しています。

 実際に校内を歩いてみると、スロープやエレベータが完備したバリアフリーの施設を、車椅子に乗った生徒たちが自由に移動している姿を見かけます。大きな木が植えてある中庭にはベンチや畑があって、生徒たちの憩いの場所でもあります。


先生の数が多いので、自分に合ったペースで楽しく勉強しています。

 クラスでは生徒一人ひとりの障害の度合いに応じた授業が行われていて、たとえば高等部では全生徒をIグループからVグループに分け、各グループの能力にあった授業が実施されています。各グループによって学習内容が異なりますが、教科を勉強するグループの授業科目は、国語、数学、理科、地理歴史、英語、音楽、美術、体育など、基本的に普通校とあまり違いはありません。

 また校内の訓練室では障害の状態を可能な限り改善するため、体の訓練はもちろん、内蔵の働きなども強化するための訓練(自立活動)が熱心に行われています。

「風船を膨らませて肺の機能を強化する訓練をしたり、体をマッサージしてもらったり。疲れるけど、楽しいよ」

 高等部2年でVグループに所属している島幸恵(さちえ)さんは週に一度、1時間の自立活動の授業を説明してくれました。


校内の畑で育てた大根やさつま芋がこんなに大きくなりました。

また近隣の医療センター内には入院中の子どもたちのための「そよかぜ分教室」が設置され、学校に通う子供たちと同じように学習できます。障害のために通学が難しい子どもには自宅まで教員が訪問する「訪問学級」制度も用意されています。





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