学校について

町中学校は日本の首都東京の中心部、千代田区にある公立の中学校です。周りには高層のホテルや、国会議事堂や国会図書館、政党の本部などの建物があり、まさに都会の真ん中にある学校で、生徒たちのほとんどは電車やバスで通学しています。  

校生徒は310名程度です。かつては1学年あたり9クラス、3学年全体で1000人以上いたときもありましたが、近年は学校の周辺が大商業地域となり、ここに暮らす人が少なくなったり、全国的に子供の数が少なくなるにつれて、麹町中学校の生徒数も減っていきました。現在は、男子生徒のほうが女子よりも圧倒的に多く、これは千代田区の他の中学校にも共通しているようです。

町中学校は、1947(昭和22)年に設立されました。現在の敷地は、当時の資産家である安田善次郎(やすだ・ぜんじろう)氏の家があった場所ですが、安田家から「庭のソテツの木を枯らさない」ことを条件に提供していただいたもの、と言われています。今もそのソテツの木は校門を入ったところにあります。現在の校舎は1940(昭和20)年代に建てられたもので、つたがからまっている建物もあり、創立52年の歴史を感じさせます。

本の学校には、その学校の象徴として、校歌や校章がありますが、麹町中学校の校章は菊の花をかたどったものです。麹町中学校では男女とも揃いの制服を着ており、男子は上下黒で、えりが立っているつめえりと呼ばれる学生服、女子はブレザー・スカートです。

写真: (右) 校舎正面、麹町中学校の校章は菊の花をかたどったものです。
(左) 都会の中の中学校なので校庭はトラック1周約150mと限られていますが、クラブ活動の練習から全校生徒が参加する体育大会までこの場所で行われます。


校庭内のイチョウ並木。秋になると皆で落葉掃きをします。 放課後に友達と一緒に。男子生徒の制服は上下黒のつめえりの学生服です。 つたがからまり、歴史を感じさせる校舎。