流行通信 1999年4月−6月 |
ボディワイヤー
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おや、日本の子どもたちが腕や指にタトゥー(入れ墨)をしています。実はボディーワイヤーという、ナイロンをらせんなど幾何学模様に編んだ日本で大ブレイク中のアクセサリーです。ブレスレットや指輪のほかに、チョーカー、アームレット、アンクレットなどの種類がそろったこのアクセサリー、装着方法はとても簡単。非常に伸縮性に富んでいるため、腕や首にはめるだけで肌に密着し、らせん模様が浮かんで見えます。まるでタトゥーをしているように見えるところから、ワイヤータトゥーとも呼ばれます。1999年3月に発売されたばかりですが、今までにない感覚のアクセサリーとして特に女子中高生の間で人気上昇中です。 もともとはイタリアのスチュワーデスが、南の島の人々がしているタトゥーを見てそれをこのようなアクセサリーにするアイディアを思い付き、昨年秋から生産されるようになりました。欧米ではすでに1千万個ほど売れている人気商品だそうですから、皆さんの中にもご存知の方がいらっしゃるでしょう。 日本に入ってくると、さっそく漫画の主人公がつけたり、テレビで人気歌手の安室奈美恵やミュージックユニットのスピードがつけたりして人気に拍車がかかりました。 色は当初は黒、茶が主流でしたが、最近は青、ピンク、黄色にも人気が出てきました。これらを難色か組み合わせたカラフルなものもあります。反対に透明のものもあり、これは「目立たないから」という理由で、校則の厳しい学校へ通う生徒たちには人気があるようです。 これから日本は夏。水に強いナイロン製のボディーワイヤーは、身に着けたまま泳いだりシャワーを浴びたりできるまさに夏向きのアクセサリーといえるでしょう。女性ばかりでなく、男性愛好家もじわじわと増えてきているそうですから、今年の夏は特にビーチやプールサイドなどではタトゥーをした人たちであふれるかもしれません。 写真:腕にも、足にも・・・どこにでも手軽につけられるボディワイヤー。 |