流行通信 1998年7月−9月 |
ルアーフィッシング
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日本でレジャーとしての釣りといえば生き餌(いきえ)を使うのがふつうです。ところが最近は欧米で盛んなルアーフィッシングが日本にも紹介され、静かなブームになっています。大人だけでなく、小中学校の男の子を中心に子どもたちにも人気です。ルアーフィッシングはミミズや小魚などの生き餌に似せたルアー(疑似餌)を使い、だまされて食いついた魚を釣り上げます。
ルアーフィッシングの主な対象は川や湖にすむブラックバスです。ブラックバスは肉食性で食欲が大変おう盛なことから、ルアーフィッシングにもってこいの魚なのです。もともと日本にいた魚ではなく、ある日本人がルアーフィッシングを楽しもうと1925年にアメリカから運んできたものです。今では国内各地の川や湖に広く繁殖しています。日本では50センチほどにまで成長します。白身の魚で味もよいのですが、ほとんどの人は食べません。釣った魚はすぐに戻してやり、完全なスポーツとして釣りを楽しんでいます。 レジャーに関する政府の白書によれば、レジャーとして釣り(ルアーも含む)を楽しむ日本人はおよそ2,000万人です。大人も子どもも楽しめる釣りは、家族で出かけて親子のコミュニケーションを深めることのできるレジャーです。ただし、釣り針で人を傷つけないよう気をつける必要があります。ルアーフィッシングでは、ルアーが実際に動いているように見せるため長い糸を何度も投げなければなりません。釣り人口が増えていますから、事故が起こらないよう十分に注意して遊びましょう。
写真:大きいのが釣れるといいね(朝日小学生新聞) |