流行通信 1998年4月−6月 |
システム手帳、電子手帳
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最近は日常生活の記録にシステム手帳、電子手帳を使う若者(特に女子高生)が次第に増えています。システム手帳は小型ノートの大きさで、さまざまなリフィル(取りはずしのできるパーツ)をはさんで使います。ふつうは住所録、カレンダー、紙切れや写真を入れるポケットなどのリフィルをはさみます。電子手帳は小さな携帯用のコンピュータで、住所や電話番号、スケジュール、辞書などのデータが入っています。中には電子メールやポケベルなど通信機能がついたものも出てきました。
以前は電子手帳やシステム手帳はビジネスマンが持ち歩くものでした。しかし、ここ数年で安価な商品が増え、若者でも気軽に買えるようになりました。システム手帳は女子高生の間でとりわけ人気が高く、ほとんど全員が持っていると言ってもよいほどです。 最近のシステム手帳は色、柄とも一段と豊富になりました。友だちの住所・電話番号・誕生日などを記録するプロフィールカード、写真シールの専用シート、写真入れ、名刺・地図・定期券・ルーペ・鏡・くしなどを入れるポケットなど、リフィルもたいへん充実しています。好みのリフィルをあれこれ組み合わせて個性豊かな手帳に仕立てることもできます。こうなると手帳というより、小物を収納するポーチと言ったほうがよいでしょう。 システム手帳ほどではありませんが、電子手帳も女子高生の間に次第に広がってきています。彼女たちに人気のあるのは豊富なゲーム機能を備えたものです。画面上で犬や猫にエサを与えて育てたり、星占いをしたり、顔の各部分を並べて友だちの似顔絵を描いたりできるものもあります。通信機能も非常に人気があります。女の子たちは電子手帳で友達とおしゃべりするのに夢中です。
写真: (上)最近の手帳はスケジュールを記入するだけではありません(下)ほしいものがありすぎて、どれにしたらよいかわからない(朝日小学生) |