流行通信 2002年7月−9月 |
重ね着ファッション
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このごろ街で目につくのが、ジーンズの上にスカートやワンピースを重ね着した女の子たち。夏はTシャツやタンクトップの上にキャミソールを重ねていた人は、涼しい秋になった今では長袖のカットソーに半袖のTシャツを重ねています。 「なんと不自然な!」と目をうたがう大人もいるかもしれません。しかしこれが今、日本のティーンズにとっては人気ファッションなのです。 「パンツやスパッツの上にスカートを重ねたりする新しいファッションは去年の秋ごろから目立ちはじめました」と言うのは、原宿の総合アパレル商社ナルミヤインターナショナルの成宮雄三(なるみや・ゆうぞう)社長。 今までは、Tシャツだけや、ワンピースだけという着方でしたが、今ではTシャツとTシャツの組み合わせもあれば、ティアードスカート(段々になっているスカート)やギャザースカートとデニムの組み合わせなど、着方はさまざまです。上下ともに重ね着という人も見かけます。 街を歩く女子中学生に、なぜ重ね着が好きかきいてみました。「人とは違う服装がしたいから」「こうすると人より目立つでしょう」「自分がもっているもののなかで、いろいろ組み合わせられるのが楽しい」と、答えはそれぞれです。 「重ね着とは、基本的には自分で工夫して個性を出すことだと思います、そんなにお金をかけずにできるから、大人も楽しんでいます」と成宮社長。なるほど彼女たちは流行やビッグブランドの押しつけではなく、個性と気分に合わせて好きな服を組み合わせ、自分自身のスタイルを作り上げているようです。みなさんも試してみてはいかがでしょう? 「でも重ねて着るって、そんなに簡単なことじゃないのでは? 少しまちがえたら野暮ったくなってしまいそう」。そんな不安を抱くあなたに、重ね着のヒントをいくつかご紹介しましょう。
日本では例年よりも暑いといわれた今年の夏を無事に乗り切った重ね着ファッション。この勢いで、秋から冬にかけてますます人気が高まっていくでしょう。 写真:ジーンズの上にスカートをはいたり、胸の大きく開いたシャツの下から色物をのぞかせたり、重ね着には色々な楽しみ方があります。 |