流行通信
2001年1月−3月
競技縄跳び

 世界中でポピュラーな遊び、あるいはスポーツといわれる縄跳びですが、このところ日本の小学生の間では大きな注目を集めています。去年、小学生に向けに第1回ジャンプロープ全日本ジュニア選手権大会が始まったことが手伝っているようです。

 数年前にハイパーヨーヨーで子どもたちの間に一大ブームを巻き起こした玩具メーカーのバンダイは、1999年9月に「J ROPE」という縄跳びを発売しました。グリップと縄の接続部に金属やナイロン製のボールベアリングを使ったこの高機能縄跳びは、ロープが滑らかに回転するため、むずかしい3重跳びなども楽にできるというのです。そのバンダイが縄跳びのジュニア選手権大会を始めました。

 種目は、30秒間で何回跳べるかを競う「スピード部門」、ダブルアンダー(二重跳び)で連続何回跳べるかを競う「パワー部門」、3人で参加し、ジャンパーが2分間で何回跳べるかの記録を競う「ダブルタッチ部門」、それに、30人で参加し、全ジャンパーが一緒に何回跳べるかを競う「ロングロープ部門」です。

 去年の第1回大会は、6月から8月まで全国11か所でエリア大会が、そして10月8日に東京で決勝大会が行われました。結果はスピード部門では138回(小6、男)、パワー部門では879回(小6、男)、ダブルダッチ部門では208回でした。

 第2回ジャンプロープ全日本ジュニア選手権は、エリア大会が2001年冬に、決勝は2002年春に開催されることになっています。参加資格は「日本在住のすべての小学生男女」となっています。みなさんは彼らの記録にどこまで挑戦できるでしょうか?

 また、全国の販売店を通じてオフィシャルスキルリストをもらって、認定店で技の検定試験を受けることができますし、小学校に縄跳びチャンピオンをがやってきて「ジャンプスクール」というイベントを開催し、多くの縄跳びファンを育てたりしています。技を競う実力派ばかりでなく、縄跳びの遊びとしての楽しさがわかる子どもたちも着実に増えていくことでしょう。


写真:(上)J ROPEには、パワーマックスやジュニアマックスなどの種類があります;(下)第1回全日本ジュニア選手権大会のようす。(© BANDAI 2000)

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